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マイクロ波透過型水分計

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マイクロ波透過型水分計は既存ラインに簡単に設置でき、非接触・非破壊で測定原料の色や表面形状に影響されず、内部水分まで瞬時に測定します。

非接触・非破壊で測定します

マイクロ波透過型であるため、測定物には非接触・非破壊であり測定物を破壊せずに測定が可能です。

また発信機の出力が1mWと微弱であるため安全であり、人体、測定物に対してなんら影響を与えません。

原料の内部水分まで測定します

マイクロ波はセンチ波と呼ばれ、波長がセンチメートル単位で呼ばれる電磁波の総称であり、誘電体の内部に浸透する特性があります。このため測定原料に対する透過性に優れ、測定原料の色や表面状態の影響をうけにくく、大きな粒状の原料も測定できます。

また、表面、内部の水分分布にバラツキのある物でも高精度の測定が可能です。

瞬時に測定します

1秒に100個の生データを基に0.1秒~3,600秒まで任意に設定した区間の平均値(移動平均)が瞬時に計算表示されます。

またそれぞれの水分値に上下限の設定値を設けて警報などの出力とすることもできます。

広い範囲の含水率を測定します

測定生データは、単純に水によるマイクロ波の減衰量です。このため含水率の測定範囲は理論上0%~100%となり、固体、粉体、液体と広い範囲の水分測定が可能で、包材ごとの測定もできます。

マイクロ波水分計測定原理

マイクロ波は電磁波のうち、波長が1mから1cmくらいの非常に波長の長いものの総称である。マイクロ波は空間を自由に直進するが、金属面では反射し、電気的に絶縁である誘電体中ではそのエネルギーが減衰しながら伝播していく。

水を例にすると、その内部においてプラスのイオンとマイナスの電子が対を成している。これにマイクロ波が照射されると、図1(a)のようにイオンと電子の対が電界の方向に回転する。この電界が図1(b)のように逆さになるとイオンと電子の対も逆の配列に回転する。この回転により失われたエネルギーがマイクロ波減衰量となる。したがって、水分量が多ければそれだけ回転させる分子量が増加するので、減衰量も多くなる。

図1測定原理の概略(対象:水)

図1測定原理の概略(対象:水)

誘電体の中でも特に水は、高い誘電率を示す物質としてしられている。当社のマイクロ波透過型水分計は、この原理を応用し、測定対象物にマイクロ波を照射し、その通過前後のエネルギー量を測定することにより水分を測定する。

水分計対象品目

食品 米、小麦、製麺、お茶、海苔、乾燥食品、豆類、パン粉、ペットフード 等
建材 木材、木材チップ、合板、集成材、PB、瓦、外装材ボード、タイル、砂 等
その他 石鹸、漢方薬、接着材、汚泥、紙原料、段ボール、ジュータン、粉体・粒体物 等
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